翡翠の姫君


――――――




「まぁレオ…
そう落ち込むなって。

たとえ、同期くんがまさかのレオより背の高い青年だったとしても。」



「…エミリアと凄く仲良さそうにしていたとしても。」



楽しそうに言うセルトと
冷静に話すティナ。



「…どーいう意味だ。」



2人をギッと睨む。



「まぁそんな心配しなくても、エミリアは大丈夫だって。」



「そーそー。
でもちゃんとレオも頑張らないと、そのうちあの青年に…」



「うっさいセルト!!」


声を遮って怒鳴った。




「…何で俺だけ!?ティナは!?」


「黙れ!!おまえが無性に腹立つんだよ!!」



「うわっ!!ひどいなー」










―こんな会話が行われていた事を

もちろんエミリアは知らない―






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