翡翠の姫君



「どういう事です?
なんで私は強制的に連れてこられて、こんな格好をしているんですか?」



このバカ王子に対しての苛立ちが顔に出たのだろう。



「まぁ、そんな怖い顔をするな。
せっかくの美しい姿が台無しだ。」



失礼な事をっ…………!!




さらに腹を立てる私に、王子は口元に笑みを浮かべながら話した。




「ここに連れてきたのは、君が逃げたからじゃないか。」








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