翡翠の姫君




するとレオが近づいてきて、セディ王子に言った。



「…という訳なんで、この話はなかったことに。


もしもまたこういう事をするなら
次はただじゃおきませんよ。」



今までに見たことがないくらい怖い顔で。



「…もう二度と
エミリアに近づくな。」



ボソッと低い声で呟いた。





セディ王子はレオがだいぶ恐かったのか、最後はブンブンと首を縦に振っていた。








―そうして、私達はメルス城を後にした。






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