翡翠の姫君





しばらく、沈黙が続く。








すると、レオに強く抱き締められた。




「…たとえ
おまえが離れても俺が連れ戻す。

俺はずっとおまえの側にいる。」



そう言うと、さらに強く抱き締められる。





力は強いけど…温かい。




レオの温もりが私に伝わってくる。






それだけで、今まで耐えていた涙が零れた。







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