翡翠の姫君
伝えたいこと
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…どのくらいいたんだろう。
私は木の根本で膝を抱えて座っていた。
「…戻らないと…」
仕事ほったらかしだ…
そう思って立ち上がろうとした時
周りがフッと暗くなり、影に包まれた。
バッと顔を上げると
そこには…
息を切らしたレオの姿。
「…………っ!!!!!???」
また勝手に体が動く。
気がつけば、私は森の奥へと走り出していた。
「…ちょっ…!!??
まっ待てって!!!!!」
後ろからはレオの追いかけてくる足音がする。
来ないでってばーーっっっ!!!
「…くそっ………!!
…っエミリア!!!!!」
レオがそう叫んだと思えば、ぐっと腕を掴まれていた。
「……わっ!!?」
いきなり止まったから、その反動で転けそうになる。
「…っは、速っ……はえぇよおまえっ………!!!」
ぜーぜーと肩で息をしながら、掠れた声のレオ。