翡翠の姫君



いつもの場所に着くと、私はすぐに川で、顔や手足を洗った。


冷たい水が傷にしみる。

その代わり、目が覚めてくる。




洗い終わり、持って来ていたタオルで顔や手足を拭いて、ベンチに座った。





耳を澄ませば聞こえてくる
鳥のさえずりに、川のせせらぎ。




すごく穏やかな時間が流れてる。



昨日の出来事が嘘の様に。





そんな事を考えていると
また眠気が襲ってきた。




「さっき顔洗ったのに…」



ボソッと呟き
私はそのまま眠りに落ちた。






< 28 / 201 >

この作品をシェア

pagetop