翡翠の姫君
いつもの場所に着くと、私はすぐに川で、顔や手足を洗った。
冷たい水が傷にしみる。
その代わり、目が覚めてくる。
洗い終わり、持って来ていたタオルで顔や手足を拭いて、ベンチに座った。
耳を澄ませば聞こえてくる
鳥のさえずりに、川のせせらぎ。
すごく穏やかな時間が流れてる。
昨日の出来事が嘘の様に。
そんな事を考えていると
また眠気が襲ってきた。
「さっき顔洗ったのに…」
ボソッと呟き
私はそのまま眠りに落ちた。