翡翠の姫君
薬草を摘んでいると、何処からか音が聞こえた。
「…水の音?」
こっちに川なんてあったっけ?
不思議に思いながらも、ガサガサと草木をかき分けて音のする方へ行ってみた。
ガサっと大きな木を分けると、そこには大きな川が流れてた。
「わぁ……っ…」
思わず声がこぼれた。
そこは森と思うには難しいくらいの綺麗な場所。
可愛らしい花が咲き、太陽の光が川に反射して、キラキラ輝いている。
川のそばにはベンチやテーブルまで置いてあった。
「こんな所…あったんだ…」
森には毎日来てるのに、知らなかったな…