翡翠の姫君


城を抜け出すことは得意で、誰にも見つからなかった。


…昔は。









「あぁっ!!レオ!!
また抜け出すのか!!?」


「げっ、セルト…」



今ではもう、昔の様にはいかない。



「仕事はちゃんとやったの?」


「ティナまで…やったよ。」


この2人がいるから。



セルトは8年前、ティナは6年前に俺の側に仕え始めた。


口うるさい所もあるが、2人とも俺にとって、なくてはならない存在だ。




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