翡翠の姫君


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朝、自然と目が覚めた。


いつもなかなか起きられなくて、セルトやティナに起こされるのに。


俺の部屋は、寝室と書斎が別々になっている。


窓を開けて寝室から出ると、書斎にはもう2人がいて、自分たちの剣の手入れをしていた。




「あれ!?レオが自分で起きた!!
…具合でも悪いのか!?」



開口一番、失礼なことを言ってきやがる…




「黙れセルト!!具合なんか悪くない!!」



「じゃあ、どうかしたの?」


「いや…なんとなく目が覚めただけだ。」



そう。


本当になんとなく。



どうしてだろう…





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