翡翠の姫君



「…森に行ってくる。」



突然、なんとなく出た言葉。



なんか…エミリアがいる気がしたんだ。




俺は適当に服を着替え始めた。



いつも、森へ行く時に剣は持って行っていない。

だけど今日は、剣を手に取った。


これも…なんとなく。










―今思えば

これはただの偶然なんかじゃ

なかったのかもしれない





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