翡翠の姫君
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エミリアが帰った後も俺は考えていた。
「さてと。エミリアも帰った事だし、俺らも帰るかー」
そう言いながら歩き出すセルト。
その後ろを着いていくティナ。
俺は動けなかった。
今、本当にこのまま帰っていいんだろうか。
そんな考えが頭をよぎる。
座っているベンチから立ち上がろうともしない俺に気づいたのか
「レオ?」
ティナが、不思議そうに俺の名前を呼んだ。
―その時
"レオ"
声が
聞こえた。