翡翠の姫君




「これまでお前の世話をしてやった私に、口ごたえするのかい!?
お前は黙って私に売られればいいんだよ!!」



ヒステリックに叫びながら、ナイフを振りかざした。



私は…このまま死ぬの?




…いやだ。



死にたくない。



そう思っても、体が動かない。


声も出ない。






助けて…






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