翡翠の姫君
気がつけば、いつもの場所に着いていた。
「あっ!!レオ!!」
「大丈夫?エミリア」
セルトさんとティナさんが寄ってきた。
"大丈夫です"と言う前に、
私はそっとベンチに下ろされた。
その前にレオがしゃがみ込む。
「…エミリア。
俺はおまえと出会えた事、
ただの偶然なんかじゃないと思うんだ。」
「え…?」
偶然なんかじゃない…?
レオは優しく微笑みながら
「俺はこの森でできた、おまえとのつながりを
たったこれだけの事で絶ち切りたくはないと思っている。
これから先の事―…
おまえが決めろエミリア。」
「私が……?」
…勝手に決めてもいいの?