翡翠の姫君



レオは笑いながらすっと立ち上がり、私に右手を差しのべる。



「エミリア。おまえの選ぶ道は…?」






そんなの…決まってる。



私はレオと一緒にいたい。


自分で選んで進む未来。





私は、ゆっくりと手を差し出した。








―どうか



この道に


多くの幸福が訪れるよう―





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