翡翠の姫君



―――――――



「おはようございます!」



いつもの様に、門番の2人に挨拶をする。



「おぉ!!エミリア殿!!」


「お久しぶりですね。」



この2人は、いつも楽しく会話してくれる。


「はい!!今日は試験を受けに。」


「試験…って、エミリア殿
看護師なんですか!?」


いつも元気な方が驚いた様に言った。



「まぁ…今日の試験に受かったら、ですけどね。」



「頑張ってくださいね。」



もう1人の方が穏やかに言った。


この2人…性格は正反対だけど、仲良いんだよね。




「はい!!ありがとうございます!!」




そう言って、私は城に入った。



とは言っても…城までの距離が長い。



この城本当に広いからなぁ…



確か試験会場は…桜の間とかいう所。



「どこだろ…」




< 96 / 201 >

この作品をシェア

pagetop