翡翠の姫君
―――――――
「おはようございます!」
いつもの様に、門番の2人に挨拶をする。
「おぉ!!エミリア殿!!」
「お久しぶりですね。」
この2人は、いつも楽しく会話してくれる。
「はい!!今日は試験を受けに。」
「試験…って、エミリア殿
看護師なんですか!?」
いつも元気な方が驚いた様に言った。
「まぁ…今日の試験に受かったら、ですけどね。」
「頑張ってくださいね。」
もう1人の方が穏やかに言った。
この2人…性格は正反対だけど、仲良いんだよね。
「はい!!ありがとうございます!!」
そう言って、私は城に入った。
とは言っても…城までの距離が長い。
この城本当に広いからなぁ…
確か試験会場は…桜の間とかいう所。
「どこだろ…」