もし、会えたなら
「本当?なら、いいや。
羽山、本当にウザイ!!」
やっぱヤキモチか。
年上のくせに‥。
ヤキモチなんかやいちゃって
本当にかわいい。
「なんで笑ってんの?」
『別に!
今度、料理食べにくるとき
お母さんに気を付けて!』
「了解~!
俺キモいからマスク
つけていくわ~!」
マスクをつける真似を
しはじめる優哉。
『かっこいいから!』
「かっこよ‥くねぇ!」
赤面しながら
即否定の優哉。
『外でよっか!暇だし。』
「だな!」
ブァァーン
自動ドアが開く。
外は夕焼け色だ。