もし、会えたなら

ミィーミィーミィーミィー

セミがうるさい。

『うるさいなあ、セミ。』

「願うはセミの絶滅?」

真面目な顔で
あたしを覗ききこんでくる。

『ぷっ
んなことないけど
うるさいじゃん。』

笑いながら
セミの鳴き声に耳をすます。

「俺は夏って
感じするから、いいかな。」

それから
山下町から歩いて帰った。
別に電車でも良かった。
けど‥色々話してたかった。

優哉は修学旅行の
話しとか
お祭りのときの
手伝いのこととか
色々話してくれた。

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