もし、会えたなら
「で、この
冷静なのが成田!!」

『よろしくですっ!!』

頷きながらワークを
見ている成田先輩。

「あ、気にしないで
はなしてね―っ!
あたしら期末ちかくてっ!!」

やっぱりワークを
ひろげる愛先輩。

『やっぱ受験は大変ですか?』

邪魔にならないように
ひかえめに話す、あたし。

「大変~‥。
癒実は南中だっけ?期末は?」

消しゴムをワークに
かけながら問掛ける愛先輩。

『来年からです!!』

「そっか、そっか!!」

やっぱり笑う三人。
それも優しく屈託ない笑顔。
いつから、こんな笑顔
みれなくなっただろう。
あたしもこんな笑顔
知らず知らずに
消えていたのかな。

しばらく雑談をして
気付けば一時間もたっていた。
その頃には、あたしの緊張も
とけて本当に楽しく会話を
楽しんでいたんだ。


「てか、渡瀬と羽山おそっ」

突然、携帯を
いじる成田先輩。

渡瀬‥?
どこかで聞いたような。
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