もし、会えたなら
「もうすぐ着くみたい。
いまコンビニだってさあ!」

メールなのかカチカチ
キ-を打つ音が聞こえてくる。

あ!!そういやメール!!
龍馬からきてるかなっ!!

―着信なし―

やっぱ‥ないか。

あからさまに落ち込む
あたしに愛先輩は

「彼氏?」

って笑いながら聞いてきた。

『まあ‥』

とだけ答えて話しをそらす。

今の楽しい時間‥
落ち込んでたくないもん。

バタンッ

考えこんでたせいか
かなり敏感に
反応する、あたし。

みると袴を着た二人の男子。

「渡瀬おそっ!!」

成田先輩の声とともに
こちらへ向かってくる二人。
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