もし、会えたなら

『おいしいのに‥。』

「だよねっ良かった!!
癒実ちゃん最高っ!!」

二人ではしゃぐ
あたし達に

「やめなっ!癒実ちゃん!」

「本当だよっ
ちょっと味噌!!癒実は
可愛いあたしの妹なんだから
やめてよねっ!!」

と、渡瀬先輩と愛先輩。

「関係ねぇなあ!!
ちなみに
癒実ちゃん誕生日いつ?」

怖いものなし
といった羽山先輩。

『三月四日です!!』

唖然の四人と
笑顔の羽山先輩。

「視力は?」

『測定不能なくらい
悪いです~。』

自慢気に四人をみる羽山先輩。

「分かったぞ。味噌。
癒実ちゃん‥ばいばい‥っ」

渡瀬先輩は泣く真似をして
手をふっている。
それに反比例するような
笑顔を振り撒く羽山先輩。

「俺も三月四日!よろしく!」

女子三人の先輩は
だまってしまった。
そんな風景をみて
あたしは久しぶりに爆笑した。

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