もし、会えたなら

「この世に
羽山をウザがらねえ
奴いるんだな。」

フッと口元が緩む。

『なんでですか!?』

「あ、こっちね。」

道を指差しながら
案内してくれる先輩。

「‥さっきさ、
俺らコンビニ行った時な
羽山が
《絶対こっちのが近い。》
とか言って向こうの道に
俺は連れてかれた訳。」

先輩が向けた顔の先には
いかにも
カーブしてます!!
的な道‥。

ははは‥。
さすが羽山先輩。

「だから
ついてったのによ
35分もかかったしな。
絶対こっちのが近いし。」

でも、ここは
砂利道ってか畑??

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