もし、会えたなら
そんな、あたしに
告白してくれる男子がいた。
何回も。
だから付き合ってしまった。
長続きはしない。
寂しいのを
埋めたかっただけ。
そんな恋愛だ。
相手もきっと、そう。
本気の恋したいけど
怖くて、辛くて
前に進めないんだ‥。
そんなあたしを見て
友達達は
ほっとかないでいてくれた。
話し聞いてくれたり
馬鹿やってくれたり‥
当たり前のことだけど、
友情っていいなって思った。
「七月だ―。
もうすぐ夏休みじゃん!!」
楽しそうな真愛。
『だね!!なにして遊ぶ?』
真愛は顔をしかめた。
「なんかあった?先輩?
ないなら‥いいけど。」
真愛には、なんでも
おみとうしみたいだ。
渡瀬先輩とは
縁を切った訳じゃない。
メアドもあるし‥
普通なんだよね。
普通?普通って‥?
普通なんかじゃない。
相手は普通だとしても
あたしは普通じゃない。
そんな軽い気持ちじゃない。
最近、疑問が出てきた。
自意識過剰と
言われてもいいけどね?
あんなにあたしのために
考えてくれた先輩が
離れていくには理由が
あったんじゃないかなって。