ソプラノ
―それは、涼と交わした“最後”の会話だった。













手術室に行ったきり、涼の笑顔は消えた。







お前は、太陽みたいに笑う奴だったな。








―忘れない・・・・・











―忘れるわけがない・・・。











―忘れる事なんて、できやしねぇよ・・・・・。

















俺は凛さんから受け取った紙を握り締めて、そっと、微笑んだ。
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