ソプラノ
My Beloved....
-yuki-






-ねぇ....もう困らせないから。




    もう“好き”なんて言わないから。

    もう“ありがとう”なんて言わないから。
  
    もう“ごめん”なんて言わないから。

    もう、何も言わないから....。



―ねぇ、お願い...ただ、君の傍にいさせて下さい....。



















君と過ごした時間。






大切で、恋しくて、愛おしくて、切なくて....。






今さらだけど伝えたい。







―“君の笑顔を見るだけで、こんなにも『シアワセ』なんです”と....。

















―君といた教室。



―君と話した廊下。



―君と歩いた道。





ずっと一緒にいるのが“当たり前”みたいだった。




このままの関係でいられるような気がして....。







でも、あたし達も小学生じゃない。






今もね...ほら、








―君はあたしの隣にいない....。























―いつも支えてくれた、君。






―頭を優しく撫でる、君。





―ニカッって、いつもあたしを元気付けてくれる笑顔の、君。







そんな君だからこそ、“好き”になれた。



< 180 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop