ソプラノ
「さー弾!遠慮せずどんどん食え!」
時計が12時を回り、昼。
父さんは、料理を俺の皿に次々に盛っていく。
「こんなに食えねぇ」
「お前細いんだから食わないと、遠慮してんじゃねぇぞ?」
遠慮するどころか、全く人の話を聞かない父さん。
―話を聞け!
「弾は退院したわけじゃないのよ!あんまり食べると身体に悪いわ!」
母さんは未だに俺の皿に、料理を盛っている父さんの箸を奪い取った。
「そうだったなぁ」
父さんは急に大人しくなった。
「子供みてぇだぞ父さん」
俺は父さんに笑いかけると、箸を勧めた。
父さんが恥ずかしそうに笑い、母さんも笑って。
―あぁ、俺は“家族なんだ”って改めて思った。
時計が12時を回り、昼。
父さんは、料理を俺の皿に次々に盛っていく。
「こんなに食えねぇ」
「お前細いんだから食わないと、遠慮してんじゃねぇぞ?」
遠慮するどころか、全く人の話を聞かない父さん。
―話を聞け!
「弾は退院したわけじゃないのよ!あんまり食べると身体に悪いわ!」
母さんは未だに俺の皿に、料理を盛っている父さんの箸を奪い取った。
「そうだったなぁ」
父さんは急に大人しくなった。
「子供みてぇだぞ父さん」
俺は父さんに笑いかけると、箸を勧めた。
父さんが恥ずかしそうに笑い、母さんも笑って。
―あぁ、俺は“家族なんだ”って改めて思った。