ソプラノ
病院に着き、あたしは



「家、近いから大丈夫だよ」



と、心配している涼ちゃんに手を振り、笑った。







「待って・・・。由希ちゃん、由希ちゃんには、伝えたい事があって・・・」




涼ちゃんが小さな声であたしを呼び止めた。









「言ってみ?」



と、あたしは小さく笑うと、近くにあったベンチに座った。













「ありがとう。じゃあ、言うね・・・・実は―・・・・、」



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