ソプラノ

告白

―“誰にも言わないでね。由希ちゃんと私だけの秘密だよ?”








病院からの帰り道、涼ちゃんの言葉が頭に響く。








―涼ちゃんのあの笑顔が、あたしの頭に浮かぶ。





―なんで?どうして・・・?






あたしは空を見上げた。





―さっきの空とは違い、星はどんよりとした雲に隠されていた。




冷たい風が、あたしの頬を撫でていく。




―涼ちゃん・・・・・。






「あたしには・・・・重すぎるよ・・・その言葉は」





あたしは思いもよらぬ、涼の告白に、涙を流していた。








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