ソプラノ
―それは、真っ直ぐで、偽りの無い、涼の素直な気持ちだった。





一瞬息がつまる。








―俺も、“好きだ”



言葉が喉の奥につまったまま、出てこない・・・・。






涼は走って病室から出て行ってしまった。





後を追いたい・・・。



―でも、この身体じゃ追いつけないだろう。








以前は全く興味が無かった『告白』。




でも、涼に言われ、死ぬほど嬉しいと思った。




―“涼も俺と同じ気持ちだった。”








そのたった1つの事が、とても嬉しくて、恋しくて・・・。























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