ソプラノ
―涼の、手術日が決まった。



















明日、涼の笑顔が消えるかもしれない。











俺は、自分の病室で、涼の事ばかり考えていた。








涼と初めて会った日。





―“違ったらごめんね・・・早川弾くん?”



―“よろしくっ!”



―“明日、屋上行かない?”





涼の、明るい声が耳に鮮明に蘇る。







祭りの日。





―“弾、シカトされてる~!”


―“やったぁ!”


―“10匹もとれたね。弾名人?”





涼の、笑った声が頭に響く。
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