ソプラノ
明日が涼ちゃんの手術日だ。
私は震える手で、患者さんのカルテを書いていた。
「助かる」「助からない」のどちらかが、涼ちゃんの運命を決める。
―でも、私は「助かる」「助からない」の問題なんかでは、涼ちゃんの運命を決めることはできないと思った。
私はただ、いつまでも涼ちゃんに笑っていてほしいだけなの。
ただ・・・・涼ちゃんと、笑って話し続けることができればそれだけでいいの。
くだらない馬鹿話をして、
イケメンを見つけたら涼ちゃんに報告して・・・。
そんな日々が、続いてくれたらいいなって思うの。
―ねぇ涼ちゃん、手術が終わったら、歌を聴かせてね。
私は溢れそうな涙を、手で抑え、カルテに向かってペンを奔らせた。
私は震える手で、患者さんのカルテを書いていた。
「助かる」「助からない」のどちらかが、涼ちゃんの運命を決める。
―でも、私は「助かる」「助からない」の問題なんかでは、涼ちゃんの運命を決めることはできないと思った。
私はただ、いつまでも涼ちゃんに笑っていてほしいだけなの。
ただ・・・・涼ちゃんと、笑って話し続けることができればそれだけでいいの。
くだらない馬鹿話をして、
イケメンを見つけたら涼ちゃんに報告して・・・。
そんな日々が、続いてくれたらいいなって思うの。
―ねぇ涼ちゃん、手術が終わったら、歌を聴かせてね。
私は溢れそうな涙を、手で抑え、カルテに向かってペンを奔らせた。