ソプラノ
俺は、くさい台詞を弾に浴びせたところで、窓から射し込む赤い光を浴びながら、病院の廊下を歩いた。






―弾、お前めっちゃ笑ってたぞ。









「う~わ、弾がキモイほど笑ってたってみんなに言ってやろ~っと!」





俺はニヤニヤと口元を緩ませながら、廊下を駆け足で進む。






「ここ病院よ?静かにしてね」







廊下ですれ違った看護師に注意され、俺は「すいません」と舌を出した。







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