ソプラノ
HAPPY BRTHDAY
―8月5日






朝から蝉の声が聞こえる中、





涼の病室の階は騒然としている。









俺は耳を塞ぎたくなった。








静か過ぎる俺の病室。







蝉の声がうるさく耳に残る。






―ジーッ!





突然、俺の病室の窓ガラスに蝉がぶつかり、力なく下へ落ちていった。







窓を開けると、気持ち悪いほど蒸し暑い風が、俺の病室に入り込んできた。










時計は刻々と秒を刻み、やがて針は、1時を示した。

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