ソプラノ
―あと1時間。









俺は時計を見上げ、ため息をついた。










俺はコチコチと動く時計の秒針を、ただひたすら目で追った。









10分・・・・20分と時間が過ぎていく。









30分・・・・・40分・・・・・時計の針は止まらない。










俺は目をギュッと瞑った。






そして、病室を出る。







俺の病室の階から、涼の病室の階は3階離れている。






俺は重い足を引きずり、エレベーターに乗り込む。







そして、ただひたすらに、涼の事を想った。








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