忘れられない人
もし、凌が好意を持っていてくれるのなら、

反対に、連絡とろう・・・とは思わないのだろうか。

「恋は好きになったもの負けだよ。自分から会いたいと思ったら、そう伝えないと。待ってるだけじゃ、何も進まないよ。」

みちるに後押しされ、

「8月に花火あるじゃない?それに誘ってみたら?いいきっかけだと思うよ。」

「わかった。早速今日、メールしてみる!」

私は久しぶりに、凌の携帯にメールを送った。

『久しぶりです。元気ですか?私も、頑張って教習所通いしています。あの、8月の隅田川の花火に一緒に行きませんか?咲妃』

しかし、次の日に返ってきたメールには、

『おっ、それ湊も行きたいって言ってたんだよね。久しぶりに羽田も誘って4人でどぅ?』

だった。

4人で・・・かぁ。

たしかに2人で、とは書いてなかったもんなぁ。
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