忘れられない人
再会
待望の水曜日がやってきた。

私は緊張しすぎかわからないが、昨夜は全然眠れなかった。

この日のために、前もって美容院に行ってきた。

洋服も、何枚か買ったのち、悩んでようやく選んで着てきた。

いちお、自分の中ではMAXなんだけどな・・・。

私は大きくため息をつく。

楽しみなくせに、何かしんどい。

「ちょっとぉ〜。ため息なんかつかないでよ!せっかく会えるのに、楽しみじゃないの〜?」

みちるに言われるが、胃が痛くなってきた私の顔は、ひきつっている。

「あ、藤咲先輩!」

みちるが凌の姿を見つけたようだ。

みちるの視線の先には、スーツ姿の凌がいた。


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