忘れられない人
おかげさまで、今日の講習中は転倒することも、運転中にヒヤッとすることもなく、終えることができた。

スラロームでは、相変わらずうまく車体を傾けることができずに、アクセルの戻しも遅く、バイクが先に走ってるような感覚だけれども、

それでも、前よりかはちょっと感覚がわかったような気がした。

坂道発進でも、エンストすることなく走れたので、それだけで私の気分は高潮した。

教習が終わると、担当してくれた教官のところに行き、

「今日はありがとうございました。」

と、お礼を言った。

「楽しく乗れたかな?」

教官の質問にも、思い切り『はい!』と答えることができた。

「それはよかった!また続けて乗るようにしないと、感覚が鈍るからね。また続けてきなさい。」

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