忘れられない人
「まぁ、財布忘れた・・・と言いたいところだけど、遅れた上にそんなこと言ったら、藤咲に殺されるのわかってるから(笑)。おっと、これこれ。」
そう言って、ポケットから出したのは名刺入れだった。
「ほら、この間会ったとき、名刺渡してなかったもんなぁ。ほい、よろしく!」
湊は3枚取り出すと、ちゃちゃっと配った。
「へっえ。ちゃんと営業マンしてんだ、湊。」
「そりゃそうだよ。名刺は営業マンの顔だもの。毎日持って、営業先に配ってまっせ~。」
「ありがとう!でも、うちらは名刺・・・ないよね?」
私は事務職ということもあり、営業して回らないため、名刺は作ってもらえないのだ。
みちるにしても、学校事務の仕事なので、名刺はないはずだ。
「いやいや、んなことはわかってるからいいよ。ほら、藤咲も名刺だせ!オマエは持ってるだろ?」
「・・・オレ?」
いきなり湊に話を振られて、凌は一瞬フリーズしたかのように動きが止まった。
そう言って、ポケットから出したのは名刺入れだった。
「ほら、この間会ったとき、名刺渡してなかったもんなぁ。ほい、よろしく!」
湊は3枚取り出すと、ちゃちゃっと配った。
「へっえ。ちゃんと営業マンしてんだ、湊。」
「そりゃそうだよ。名刺は営業マンの顔だもの。毎日持って、営業先に配ってまっせ~。」
「ありがとう!でも、うちらは名刺・・・ないよね?」
私は事務職ということもあり、営業して回らないため、名刺は作ってもらえないのだ。
みちるにしても、学校事務の仕事なので、名刺はないはずだ。
「いやいや、んなことはわかってるからいいよ。ほら、藤咲も名刺だせ!オマエは持ってるだろ?」
「・・・オレ?」
いきなり湊に話を振られて、凌は一瞬フリーズしたかのように動きが止まった。