忘れられない人
「やっと着いたぁ!」

所要時間2時間30分。

途中休憩をはさんで来たので、だいぶ時間がかかった。

目的地の森林公園。

ここには小学校6年生の遠足の時に来た以来だから、10年ぶりになる。

なつかしい・・・というより、あんまり覚えていない・・・と言ったほうがいいかもしれない。

私がボーっと景色を眺めている間に、凌が2人分の入場料を払ってくれていた。

「あ、お金・・・。」

「あとでコーヒーおごって。それでチャラ。」

そして2人で並んで歩き始めた。

森林公園はとても広いので、

あんまり遠くまで行くと、帰り道がしんどくなる。

なので地図を見ながら、1番近い広場まで行くことにした。

途中、子供用のプールがあり、子供たちがキャッキャとはしゃぎながら、水浴びしていた。

いいなぁ、気持ちよさそう。

すでに汗だくの私は、そんな子供たちの姿をうらやましそうに眺めながら歩いた。
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