忘れられない人
「もー・・・本当にアンタって子は・・・。怪我だけはしないでよね。やると決めたからには、私は応援するから。」

最終的に友美からそう言われ、私は涙が出そうになるくらい嬉しかった。

「うん、頑張るよー。で、免許ゲットしたら、藤咲さんに告る!!!」

凌と次に会う約束もないのに、私の妄想は一人勝手に進んでいた。

きっとバイクの免許が取れたら、この恋もうまくいきそうな気がするのだ。

「大丈夫かなぁ・・・。咲妃がバイク・・・ねぇ。」

友美の心配をよそに、私はやる気満々だった。


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