忘れられない人
初めての技能講習の日は、晴れ渡った青い空がきれいに広がっていた。

陽射しも強く、かなり暑いが、

技能講習中は、長袖・長ズボン着用。

長い靴下をはいて、靴下の中にズボンの裾をいれ(すごい格好だが、みんなそうなので笑っていられない)、くるぶしまであるハイカットブーツをはき、

手袋、ヘルメットを着用する。

手袋は教習所のネームの入った、手のひらにつぶつぶのついた軍手を買い、

ヘルメットは教習所のものを借りることにした。

しかし、このヘルメットがくせもので、

夏だからか、それともみんなで共用しているものだからか、わからないが、

かぶってみてびっくり。

かなり臭いがきつい。

先週の凌のヘルメットも汗がしみこんでいた・・・とは思うのだが、比にならない。

それでもって、かなり重い。

これでも同じヘルメットか!と思うくらいに、重さが違う。

それだけ、凌の使っていたヘルメットがいいものに違いない。

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