Untrue♥Love
そんな私たちの光景を龍太君はじっと見ていた。
「ごめん。」
差し出された海斗の手をしっかりと握る。
「もうやだよぉ。こんなこと…。」
「えれな。家帰ろう。」
海斗は私の手をひき、共に家へ戻る道を歩いた。
「えれなっ。あの時。俺じゃなくてああいつを選べばいいと思ったか?」
手を握ったまま、
小さな声でつぶやいた。
「…んなわけないじゃん!」
「俺さ。えれなを幸せに…。」
その先を言う前に
海斗は突然倒れた。
「海斗!」
「えれな様!!」