実話恋愛
ガラッ
教室のドアを開ける。
黒板に貼ってある座席表を見ると……
あたしは一番後ろ。
とりあえず席につく。
…………
1組にはあんまり仲良い子がいない。
「坂本さんヨロシク!」
話しかけてきたのは、紀ちゃん。
「あ、うん」
あたしは愛想笑い。
「紀〜!!」
紀ちゃんは違うクラスの子に呼ばれて、行ってしまった。
う〜ん…
紀ちゃんとは前同じクラスだってけど…
仲良くなれそうにない。
あたしは1人、本を読む。
はぁ〜…
こんなんじゃ、友達できないよ…。
あたしの学校は女子が少ない。
クラスに12人しかいない。
だから、ほとんどの女子が固まっちゃってグループになってるから、入りにくいし……。
それにあたし、人見知りだから、話し掛けるまでに時間がかかる。
それに、タイプによって話せない人がいるし…。
いっそ、1人の方がいいのかな…