太陽キャンディ
「まっ、何だかんだ言ってもさ、南と成海仲いいし、心配ないかっ!」
「……はは」
仲がいい、なんて。
やっぱり河井は脳天気なのか?
俺と成海のどこを見て、そんなこと思ったんだろう。
河井の担いだバットケースの中身が、ガコンガコンと音を立てる。
その音を耳に入れながら、いつの間にか俺は
「……もし、成海が」
「んあ?」
「成海が……、部活やめるって言ったら、河井はどうする?」
そんなことを、漏らしていた。