太陽キャンディ
部長ならどうしていただろう、とかいろいろ考えたけど。
最初に部長でもなく先輩でもなく、他の部員でもなく俺に言ってきてくれたってのは、
意外と信頼持たれてたのかな、とか思ってみたけれど。
ただ単に言いやすかっただけの理由かもしれないし。
本当に面倒だったから、かもしれない。
ため息も何も出ない。
ギュッと握り締めた退部届を俺はどうしたらいいのか、考えていた。
部長に渡すべきか、否か。
答えは自分が持っているはずなのに、……嫌でも優柔不断の血が騒ぐ。