私の好きな人



「ただいまーお母さん?買ってきたよー」

「おじゃまします…」

「遅かったわね…」


リビングに入ると山田さんがいた。


「おかえり」

「////ただいま…です///」

「どうした?顔が赤いぞ?」

「/////何でもありません/////」


私はそう言って山田さんの部屋に入った。しばらく山田さんの部屋に居ると、実紅ちゃんが私を呼びに来た。

「花ちゃん?はいるよ?」

「あ…はい…」

「…花ちゃん…泣いてるの?」

「え?」


気づくと私は涙を流していた。

「あれ?なんであたし泣いてるの?アハハ…変なの…」

「……花ちゃん何かつらいことあった?」

「………何にも…ない…ですよ!!」

私は明るく振舞ったが、実紅さんには

「うそつき…なんで隠すの?」

「え?」

「私に言えないことなの?」

「………」

私が黙って舌を向くと、実紅さんはそっと私を抱きしめてくれた。

「お兄ちゃんや、お母さんには言わないから。」

「実紅…グスン…さん…うぅ…」




実紅さんは私の頭を撫でながら優しく「なに?」と言ってくれた。
この優しさは山田さんと一緒だな…


そう思った




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