私の好きな人
「翔太の顔に何してくれてんだよ!!」
「キャァ!!」
「お前の顔もグチャグチャにしてやるよ!!」
私は耐えられなくなり自殺をしようとした…でも
「花!!!!あんた何やってるの!!!お父さん!!花が…花が…!!」
「!!!!花!!!!」
気がつくと私は白い部屋に居た。手首を見ると包帯が……
そこにお母さんが入ってきた。
「花……」
「お母さん…なんで死なせてくれなかったの?生きてても私は…つらいことばっかりなのに!!!!」
私は、泣きながらお母さんの腕をつかんだ。
「花……」
「お母さん…私…学校…やめたい…グスン…
学校行ってもまた、いじめられる…ねぇ?お母さん…うぅ……グスン」
「花……学校は、辞めちゃだめよ…その代わり遠いとこに転校でいいかしら?」
私は、泣きながらうなずいた。その時のお母さんの優しさが胸から離れなかった。