私の好きな人



 【~拓也の心~】


このごろ、花とも合ってないな~実家から帰ってから仕事が多くて花に合えないんだよな…


「山田!!この仕事頼む!!」

「はい…」


今日も残業…なんか上司がこのごろ厳しいんだよな~…今日中に仕事終わるのか?

「おい…拓也!!」

「なんだよ、信二(しんじ)」

こいつは、俺の隣の席の堂本 信二(どうもとしんじ)こいつは、俺よりも頭がいい、顔もいい、男としても完璧だと思う。

「お前彼女いるだろ?」

「は?」

「さっきから、ケータイ見てはため息ばっかりじゃないか」

「!!!」

「で?どうなんだ?」



ニヤニヤしながら聞いてくる…こいつどんだけ俺を観察してるんだ?



「…いるけど?」

「やっぱり!!でここからは俺の勘なんだけどさ~」

「?」

「彼女にキスしかしてないだろ?」

「!!!なんで、分かった?」



また、ニヤニヤしながら俺のことを見てくるこういうところが嫌なんだ…こいつの俺ことを見透かしてると言うか…見抜きすぎてると言うか…イケメンなのにな~



【♪~♪~♪~】

その時俺のケータイが震えた



誰だ?


またしても信二が「彼女か?」
またしてもニヤニヤ


そんな信二は、ほって置いてメールを見た。

まさか、花からこんなメールが来るなんて…

思っても見なかった…




< 36 / 111 >

この作品をシェア

pagetop