私の好きな人
「神崎さん、起きてください~」
「え?……もう時間?」
「ここは、お前の家か――」
と言っていつものように本の角で叩かれる。
せっかくいい夢見てたのに…
学校が終わり帰っていると――…
「君―――!!」
誰かが呼んでる?
「君――!!」
その声はだんだん近くなり後ろまで来ていた。
「君…これ…」
見ると山田さんだった
「きゃあ!?山田さん!?なんでここに?」
「君、これ落としていったよね?」
「え?」
山田さんは息を切らして言う。
差出されたのは私のケータイだった
「あ!!私のケータイ!?何で山田さんが?」
「君あの時に落としていったよね?」
「え?」
ポケットを探るとなくて
どうやらあの時落としていたみたいだった…