私の好きな人




「じゃあ、何でもっと早く俺に言わない?」

「……仕事の邪魔かな?って思ってメールしなかった」

「でも、今日メールしてきたじゃん。なんで?」

「それは…」


なに?この話?私怒られてるのかな?
でも、優しい口調だし…でも、顔は険しいし…
やっぱり、怒られてるんだよね?振られるのかな?


「はぁ…今度からはちゃんと言えよ?」

「はい…」

「これ、本当は誕生日であげたかんたんだけど…」


私の手にのせられたのは、鍵だった



「これ」


私は、いきおいよく顔を上げた


「俺の家の合鍵…俺一人暮らしだからいつでも来て?」

「はい!!!」



私達はそう言ってキスをした。


何度も、何度も…

優しく―――――…









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