私の好きな人
~家(山田さん家)~
「疲れた~」
「だな…」
ソファーに座ってしばらく沈黙が続いた…
「あの~」
「なぁ」
私達は同時に言った。
「あ…や…山田さんから」
「え?あ、うん」
山田さんは少し下を向いてから
「花は…俺から離れないよな?」
「え?」
「離れないよな?」
「え?あ、はい?」
山田さんは笑って、「なんで疑問系なんだよ」と言って笑っていた。
でも………
どこか、寂しそうにも見えた―――…